何気なく流してしまっているお米のとぎ汁ですが、実は環境に悪影響を及ぼす恐れがあるんです。
流すと環境に悪いお米のとぎ汁も使い方次第で、美容グッズや便利な掃除道具にもなります。
無料で手に入るお米のとぎ汁をお得に有効活用しませんか?
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米のとぎ汁はなぜ環境に悪いの?
お米のとぎ汁には
・たんぱく質
・糖質
・脂質
・ビタミン
・リン
・窒素
などの栄養分
が豊富に含まれています。
その栄養分が生活排水として川に流された際に、水中にすむプランクトンのエサになります。
エサが豊富にあると、プランクトンが大量発生し、赤潮等の水質汚染になります。
また、プランクトンが大量発生すると、水中の生物が増えるので酸素不足になり、魚が酸素不足やエラにプランクトンが詰まることで死んでしまい、漁業にも影響が及びます。
現代の下水処理施設であれば、お米のとぎ汁の栄養分は十分処理できるので、赤潮が発生するほどの生活排水が川に流れ出る事はありません。
しかし、お米のとぎ汁に含まれるリンや窒素は処理しづらい物質であることや、下水処理施設の整備が整っていない地域では川に生活排水が流れ出ていることを考えると、お米のとぎ汁はそのまま流さず有効活用したほうが環境にやさしいですよね。
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そのまま捨てないで!米のとぎ汁の活用方法
栄養豊富なお米のとぎ汁を活用する方法はたくさんあります。
①トリートメントとして
平安時代のお姫様たちは長い黒髪を洗髪するのに米のとぎ汁を使っていたそうです。
シャンプーした後に、髪の毛をお米のとぎ汁に浸して、しっかりすすいでください。
お米のとぎ汁に含まれる油分で髪がしっとりして広がりを抑えられます。
ただし、毎日使うとこめ油臭くなってしまうので気をつけてください。
②洗顔として
お米のとぎ汁に含まれるセラミドが肌に潤いをもたらしてくれます。
ビタミンB群やビタミンEの働きでくすみ解消などの嬉しい効果も!
洗顔石鹸で洗った後のすすぎに、水で薄めたお米のとぎ汁を使ってみてください。
もっちりとした肌になりますよ。
③クレイパックとして
お米のとぎ汁を冷蔵庫で半日保管して、上澄みを流すと、底に白いペーストが残ります。
このペーストを肌に乗せ3~5分。
乾ききる前に洗い流してください。
ヌカの粒子は細かいので優しく洗い流すとピーリング効果もあります。
④入浴剤として
肌にいいお米のとぎ汁の効果を全身に!入浴剤替わりにお風呂にお米のとぎ汁を入れると保湿効果で全身すべすべになります。
小さな子どもがいて入浴剤が使いづらいご家庭でも、お米のとぎ汁ならうっかり口にしても安心ですね。
⑤洗剤代わりに
お米のとぎ汁に含まれるyグロブリンは天然の界面活性剤の役割を果たしてくれるので、軽い油汚れならしっかり落としてくれます。
脱臭効果もあるので、つけ置き洗いをすれば汚れも臭いもスッキリ綺麗にしてくれます。
⑥お料理の下ごしらえに
タケノコやゴボウなどの根菜類の下茹でにお米のとぎ汁を使うと、あく抜きができて、味が染み込みやすくなります。
大根やカブなどの白い野菜はさらに白くなるので見た目もより美味しく仕上がります。
⑦お掃除のワックス代わりに
無垢材限定ですが、フローリングの床を掃除する際にお米のとぎ汁を使うと、米ヌカに含まれる油分の効果でフローリングがツルツルピカピカに。
普通のフローリングはコーティングしてあるので油分が染み込まず、表面に残ったでんぷんがカビのもとになる可能性があるので、使わないでくださいね。
7パターンの活用方法をお伝えしましたが、お米のとぎ汁は栄養豊富な分、常温だとすぐ痛んでしまいます。必ず冷蔵庫保存にして、その日中に使い切ってくださいね。
まとめ
米のとぎ汁は美容に掃除に料理に大活躍!
環境のためにも流さずに有効活用を。
生活排水が川に流れ込むことで水質汚染につながります。
生活排水はお風呂やトイレで使う水も含むので、お米のとぎ汁だけが悪者ではないですが、地球環境のためにも少しでも汚染のもとになるものは流さないようにしたいですね。
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