結婚式に参列するとき、マナーとして必ず持って行くのが、お祝儀袋を包む為の「袱紗(ふくさ)」ですよね。
お祝儀などのお祝いを埃や日差しから守り、綺麗なまま相手にお渡しする為の布で、昔から使われています。
でも、日常生活でふくさを持っている方はごく少数のはず。
初めて結婚式に参列する方は、どんなふくさを準備すればいいのか、わかりませんよね。
どうやら種類も色もたくさんあるみたいだし…どれを選べばいいの?!
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、ふくさの種類や色、そしてふくさの包み方についてご紹介します。
ふくさの種類
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ふくさにはいくつか種類があります。
・掛け袱紗
・風呂敷タイプの袱紗
・金封袱紗
この3種類の袱紗はどれも結婚式などのお祝いの場で使用できますが、それぞれ特徴があります。
掛け袱紗の特徴
お祝いの品やお祝儀を持ち運ぶ際に使用する袱紗の中で、一番本格的なものはこの掛け袱紗です。
30㎝角くらいの大きさで、お盆の上にお祝儀袋やお祝いを置き、その上に掛ける布として使います。
さらにお盆ごと大きな風呂敷で包んでお祝いの場に持って行く、というのが昔からのマナーとされています。
風呂敷タイプの袱紗の特徴
皆さんがよく目にする風呂敷と同じく、正方形の布状になっている袱紗です。
袱紗の中に台がついているものと、台がついていないものの2種類あります。
どちらを用意しても問題ありませんが、台付きのものの方が、取り出す際にお祝儀袋を台の上に載せておくことができるので扱いやすいです。
金封袱紗
近年若い人を中心に広く使用されているのが金封袱紗です。
片側がポケットのようになっていて、お祝儀袋がいれやすく、包むのも簡単なので、袱紗に慣れていない方でも簡単に扱えます。
バッグの中で袱紗が乱れづらいというのも人気の理由です。
初めて結婚式に参加される方は、扱いやすい金封袱紗が良いと思いますが、年齢を重ね、高額なお祝儀を包むような時には、金封袱紗ではサイズが合わない、ということも出てきます。
また、あくまで金封袱紗は簡易タイプなので、大人の女性になったら、よりマナーを重んじて、台付き袱紗を改めて用意するという方が多いようですよ。
ふくさの色選びのポイント
結婚式などのお祝いの場では、ピンクやベージュ、金色などの明るい色を選ぶのが良いとされています。
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黒やグレーなどの落ち着いた色のふくさもありますが、シンプルなデザインだとお葬式などの弔事を連想させてしまうので、慶事には向きません。
落ち着いた色を選びたい場合は、パールやビジューなどの華やかな装飾がほどこされているものであれば、慶事用でも使えますよ。
ただ、同じ寒色系で落ち着いた色の中でも「紫」は昔から高貴な色とされており、結婚式で使用することができます。
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紫であればシンプルなデザインでも問題ありませんよ。
もちろん弔事用にもできるので、紫のふくさを一枚持っておくと、色々な場面で使用できて便利です。
ふくさの包み方
ふくさは実は、包み方も非常に重要です。
ふくさの包み方の手順は以下の通りです。
1. ふくさの中央からやや左寄りにお祝儀袋を置く
2. ふくさの左側を中央に折りたたむ
3. ふくさの上側を中央に折りたたむ
4. ふくさの下側を中央に折りたたむ
5. ふくさの右側を中央に折りたたむ
6. ⑤で余った部分を裏側に折り返したら完成
必ず左→上→下→右の順で包んでください。
手順が逆になると、お悔やみの場での包み方になってしまいますので、正しく包みましょうね。
金封袱紗の場合は、すでに左と上下が包まれているので、右側を折りたたむだけで大丈夫ですよ。
まとめ
ふくさの種類や色、包み方についてご紹介してきました。
結婚式に参列するときのふくさのマナーについて、少し安心できたでしょうか?
それでも初めてふくさを準備するのでまだ不安という方も、金封袱紗であれば気楽に正しく使えそうですね。
慣れてきたら是非、風呂敷タイプの袱紗にも挑戦してみてください。
マナーを重んじる素敵な大人の女性、と周りから思ってもらえますよ。
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